ウインドキャラバン モロッコ

2001年4月14日(土)〜22日(日) モロッコ タムダハト

  2001年4月14日(土)〜4月22日(日)

タムダハトは、荒々しい岩山に取り囲まれた小さな村で、端正なカスバ(要塞)の遺 跡がある。会場に選んだのは、村に隣接する赤茶色の岩だらけの小高い丘で、朝いく ら穏やかでも、砂漠との温度差で、必ず昼過ぎから強い風が吹いた。秒速20m以上 の、目も開けていられない程の砂嵐が、2日間吹き荒れたこともあった。土の家に住 む村人たちは、果てしなく飛んでくる砂に埋まりそうになりながら、つつましく暮ら している。
モロッコの文化通信省と、ワルザザート州が、全面的に支持してくれたお陰で、実現 すら心配していたモロッコでのウインドキャラバンを、大成功のうちに終了すること が出来た。特に地元の子供たちや村の人たちと、言葉の壁を通り越して深く付き合え たことは、本当に素晴らしい経験だった。

ウインドキャラバン モロッコ - 土の村に住む人たち
2001年4月22日 新宮 晋

 
 

オープニングセレモニー
2001年4月14日(土) 11:00〜13:00

  タムダハトのウインドキャラバン会場、タムダハトのカスバ
ワルザザート州のメルギッチ知事、日本大使館の横山領事 夫妻等を迎えて展覧会場を一巡。その後カスバに移動して スピーチと式典。民族衣装をまとった歌い手、踊り手、打 楽器奏者、総勢200人による壮大なパフォーマンスが繰り 広げられた。カスバの壁には、ニュージーランドの子供た ちがデザインしたヨットのセールが展示された。

 
 

子供たちとの活動

 
4月13日、村の小学校で、日本から送ったクレパスと画 用紙で子供たちに絵を描いてもらった。村の自慢のカスバ の絵が多かったが、その絵を全てオープニングの日にカス バの前に展示した。
オープニングの日の夕方、カスバの中庭で、フィンランド からの薪ロウソクを子供たちと灯すが、強風で点火せず、 まとめて焚き火にする。皆で歌い、踊り、大いに盛り上がる。

カスバと村人

 
カスバの塔の上には、コウノトリが巣を作っている。会期 中に我々は、村人たちに何度も家に招待され、ミントティ ーやクスクスをご馳走になった。

ロバに乗ったアイシャは13才で、ベルベル語からフランス 語に通訳をして助けてくれた。
 

 




組織
 
主催: ウインドキャラバン実行委員会
後援: モロッコ王国文化省、ワルザザート州、ワルザザート州タムダハト自治体、在モロッコ日本国大使館、ユネスコ
協賛: エルメス社、 ロイヤルモロッコ航空、株式会社ディーディーアイ、関西電力株式会社、サントリー株式会社、新宮アトリエ
協力: 日本通運株式会社、東レ株式会社、住友特殊金属株式会社、 足利工業大学、株式会社サクラクレパス